これは、私が保険会社側の代理人として担当した事案です。
交通事故の態様・争点
スーパーの駐車場で、駐車スペースからバックで左折して通路に出ようとしていたYさんが運転する車両と、その右隣の駐車スペースに前進駐車しようとしていたXさんが運転する車両とが接触する交通事故が発生しました。
この事故については、Xさんが駐車しようとしていた駐車スペースに、左折バック中のYさん運転の車両がはみ出したといった事情があったため、Xさんは自分には落ち度がないと強く主張し、結局、話し合いが着かず、Xさんは弁護士を立ててYさんを相手に裁判を起こしました。
裁判所の判断
私が保険会社を通じてYさんの代理人となり、裁判で、隣の駐車スペースにはみ出したというYさんの過失は大きいものの、Xさん側にもYさんの車の動きにもっと注意を払っていれば事故を防げたという点を指摘する書面や証拠を提出しました。
その結果,裁判所から和解案として提示された
Xさん側の過失 : 25%
Yさん側の過失 : 75%
という過失割合で和解が成立し、被害者であるY側にも過失があったことを認めさせることに成功しました。