相談者
駐車していた車からカーナビを盗まれました。
こんなとき自動車保険は使えますか。
弁護士
車両保険が適用される可能性があります。
カーナビが車に埋め込まれているタイプや、ダッシュボードなどにネジやボルトで固定している場合には、車の「付属物」として車両保険の補償の対象となります。
相談者
自由に持ち運びができるポータブル式のカーナビだった場合、どうなりますか。
弁護士
ポータブル式のように車に固定されていない場合、車の「付属物」とは扱われないことから、車両保険の対象外となってしまいます。
ただ、自動車保険に【 社内外身の回り品補償特約 】が付いていれば、この特約によって補償してもらえる可能性があります。車内に置いておいたデジカメなどが盗まれてしまった場合も補償してもらえる可能性があります。
相談者
保険金請求にあたって、何かしておかなければならないことはありますか。
弁護士
まず、盗難の被害を証明するために、盗難に気付いたら直ぐに警察に連絡をし、保険会社にも報告をしてください。
また、被害額も証明しなければなりませんから、カーナビを買ったときの領収書や納品書などを探してください。
相談者
もし犯人が見つかったら、どうなりますか。
弁護士
保険金を受け取っていなければ、保険を使うのか、それとも犯人に請求をするのかを検討することになります。
また、すでに保険金を受け取っていても、その保険金を保険会社に返す必要はありません。