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Aさんは覚せい剤を使用したという容疑で警察に逮捕され、その後、勾留されました。弁護士の派遣の要請を受けて私がAさんと接見(面会)して事情を聞いたところ、Aさんは「身に覚えが無い。覚せい剤など使用していない。」と犯行を否認していましたが、尿からは覚せい剤の成分が検出されていました。
ただ、Aさんから事情を聞いていくと、夫も覚せい剤を使用した容疑で逮捕されており、夫が飲料などに混ぜて使用していていた覚せい剤をAさんが誤って呑んでしまった可能性も十分に考えられるような事案でした。

そこで、Aさんの弁護を引き受けることになった私は、警察官がAさんに夫と一緒に覚せい剤を使ったことを認めさせようと執拗に供述を強要しようとしていたことから、Aさんと頻繁に接見をしながらAさんを励ましたり、警察などの取調に対するアドバイスなどの弁護活動をしました。

その結果、Aさんは嘘の供述させられるような自白調書は作られずに済みましたそして、Aさんは20日間勾留されまることにはなりましたが、幸いにも不起訴処分になり、無事に釈放されました。